2020年3月14日(土) 事故当日
高知県で新型コロナ感染者が確認されたのは2月28日
気候はどんどん暖かくなり、お出かけが楽しくなる季節がやってこようとしていた頃
全国でもかなり初期のうちに確認されたため、喉は酒で消毒すると豪語する高知県人すら自粛ムードでした
そんなこんなで2週間ほどたった頃、どうしても外せない集まりがあったため夕方、WRで出動しました
当然、ノンアルコールな集まりとなります
19:30 現地解散
走り慣れた道を法定速度で帰っておりますと
信号 青
こちら 直進
あちら 右折
右折車に気付いた時には「これはかわせない」と瞬時で判断できました
なのでブレーキをかけた記憶は前輪、後輪ありません
ハンドル操作で何とかしようとしたんだとは思います
ヘッドライトがそのまま自分に向けて追尾してくる感覚
ほぼ正面衝突
衝撃の後、地面に仰向けに転がってました
事故を起こした事はすぐに理解できた
すぐに人が集まってきて助けてくれた
「頭動かさないで!」
「ヘルメット脱げます?」
「後続車、突っ込まないように気をつけてください」
「救急車、呼びました!」
などなど見知らぬいろいろな人が助けてくれた
その節はありがとうございました。
ヘルメットは自分で脱いだ
靴は脱がしてくれた
頭は偶々いらっしゃった医療従事者の方がずっとおさえていてくれた
手も痛い、血が出てるが、大した事ではなさそうだ
相手さんも車から出てきて声をかけてくれている
足をまっすぐにしたくて見てみるも、右足の太ももが真ん中でUの字(くの字でなく)に折れ曲がり見た事ない方向を向いている
腰を動かして足を動かそうとするも右足だけが言うことを聞かない
何度やってもこれだけは覆らない
この時点での1番強い感情は 怒り だった
相手さんに対してとか、自身に対してとかでなく
「どーすんだ、これ!?」
「明後日、仕事行けんし、明々後日、納品手伝いあるのに」
「WR、絶版車ナンデスケド、部品アルノー?」
とか
わけわからん 怒り
程なくして救急車到着
痛いには違いないが、受け応えは全然できる
本来なら激痛なんだろうがβエンドルフィンは非常に優秀
この時にネックウォーマーを外してもらった
ヘルメットはVFX−Wでクリアーレンズのゴーグルを着用していた
上着はフリースにシェル
車内で氏名、年齢、生年月日、住所などを答えていく
フリースのポケットに携帯を入れていたので取り出して妻にかける
この時、ホント申し訳なかった
普段は基本、LINEでのやりとりなので携帯からかかった時点でイヤな予感はしたそうな
救急隊員に電話を渡して色々伝えてもらう
今週も、大人しくしておくべきだったなぁなどと考えていた
事故現場から救急病院まで近かったため、すぐに到着
ストレッチャーから移され、まずは服をどうにかしないと…というわけで
先生の1人が「これは切るにはもったいない上着やなぁ」とおっしゃってくださり、脱がしてくれた(笑)
ズボンは切り刻まれていった
自分で見る限り、明かに右足が太い
ラグビー日本代表と変わんねーな!と思うほどの太さ
病院に着いてすぐに太ももへ神経ブロックの注射打ってもらったんで、ひとまずの痛さは麻痺できた
どうやら丁度整形外科の先生が詰めておられたようで処置が進んでいく
この辺りで妻も病院に居て一緒に説明を聞いてもらった
状況としては、ポッキリ!
大腿骨が真ん中あたりで水平方向にきれいに折れているらしい
で、骨を継ぐ手術が必要ですが、お道具が必要という事で、おそらく手術は月曜でしょうとの事
それまで手の加えようがないが、そのままだと筋肉が収縮して骨がまっすぐくっつかなくなるため、手術まで折れた太もも以下を引っ張っておく
膝の皿の下あたりに水平に金串を貫通させる
金串に蹄鉄のようなU字の金具を取り付け、それに滑車でベッド足側に5kgの荷重をかけて今日から手術までの3日間、引っ張り続ける
というわけでその様子の写真となっております
日付がかわる頃、病室へたどり着いた
42歳 厄年のある1日がようやく終わった
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