2020年3月15日(日) 事故後1日目
昨夜の麻酔が効いてか、寝てるのか起きてるのかよく分からない状況が続いた
ほのかに明るくなったあたりで目が覚めてきた
第弐話 見知らぬ、天井
「知らない天井だ」とは口にしなかった
知ってるし、意識あったし…
しみ数えてたし…
当初、明日と言われていた手術が未定だと伝えられた
気分が乱高下する…
このタイミングで上司に連絡をした
体温は常に38度以上
血圧、脈拍、共に高い
日に何度も測定してくれるが下がる事はない
担当医が来てくれて手術の日程が確定した
明日、16日 1330 との事だった
夕食が最後の食事
昼間はそれなりに周りも騒がしいし、気が散らせるので何とか過ごせる
正直、まともに眠れてはいない
欠伸すら出ない
夜が地獄…
夜が怖い…
足を引っ張っている関係で寝返りが一切打てない
腰、背中が悲鳴を上げる
天井のしみを延々と数えるお仕事…
この日も結局、一睡もできなかった
2020年3月16日(月) 事故後2日目
全く眠れない
体温はやはり38度超え
血圧、脈拍変わらず
1330から手術なため痛み止めや眠剤に頼る事もできない
4時ごろ、左膝を両手で抱える事で腰の痛みが半分和らぐ事を発見!
右足は動かないが左だけでも腰が楽になった
そしてそのまま気を失った
何度か左膝を抱える技を繰り返し、6時ごろ目が覚める
これ以上眠れる事もないと思い諦める
大腿骨骨折に関する有益な情報は相変わらず見つからない
入院 という意味では
この病院で自分が1番不幸だなんて事はない
という言葉だった
この時点では気休めにもならなかった
この部屋ならトップだろ!?くらいに思っていた
お昼ぐらいに家族が来てくれて久々に心から笑えた
定刻通り13:30
ベッドに仰向けになって出発
ずっと知らない天井
口にマスクを当てがわれ、ゆっくり息をするようにと告げられる
1、2分くらいは意識があったと思う
終わった後は全身汗だく
術着は全てマジックテープなので服を剥ぎ取られながら移動しつつ病室へ
全身麻酔の影響か、手術が終わったのは理解できるが、周りの話が入ってこない
スゴくワーワー言われてる気分、何言ってるかは、よく聞き取れない
妻が手術大成功!と書いたメモをベッド横に貼り付けてくれていて、ひとまず大成功なのは理解でき安心して眠る
ちなみに病院は現在、コロナ対策にため親類すらも面会できないため、身動きの取れない序盤が今のところ、1番辛かった
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