2017年7月31日(月)4日目
オトンルイ風力発電所をあとにし
サロベツ原野を右に見ながら北上を続ける
昨日、函岳から見ていた利尻富士が目の前に迫ってくる
北緯45度線を超えて走り続ける
赤道が北緯0度、北極点が北緯90度とすれば中間点なのが北緯45度
地球の時点の関係で多少ズレるとのこと
まぁモニュメントもあるけども行き過ぎてしまったので戻る事すらしなかった
高知には地球33番地と呼ばれる場所があり東経133度33分33.333秒・北緯33度33分33.333秒 である事を考えれば北緯45度程度で立ち止まっていられない(笑)
現在では数値上、多少位置がズレたが私が通っていた小学校の校庭の南東隅ぐらいにあたる
オロロンラインをひたすら北上
見知らぬ3台のバイクが連なって随分、一緒に走った
先頭はアメリカン、真ん中はセロー、殿はWR
風が強いのか、雲は秋空のように伸びている
3台ともゆっくりなペースで北を目指す
稚内市街とノシャップ岬との分岐で先頭のアメリカンと別れる
セローとWRが左折しノシャップ岬を目指す
セローのライダーが両手を離して伸びをする…
随分、長く…車速が落ちない
セローにオートクルーズなんか付いてるのか!?
などと考えていると、さらに手が伸びてきて4本になった(笑)
カイリキーかよ!?と思っていたらタンデム走行だった(笑)
フル積載のセローでさらにタンデム
なかなかの強者…
11:55 ノシャップ岬
昔は真ん前までバイクで乗り付けられたらしい
セローの方は息子さんとタンデムだった
う~む、一生の思い出になるだろうなぁ
さすがにたまにはご当地物でも食べようと思い、ここで昼食にする
五色丼だった…はず
美味い!うん、美味い!
そりゃ美味い!
だって3,240円もするんだもの(笑)
安くて美味いってのはなかなかないもんだなぁ
ガソリンがちょうどなくなりかけてきたので、せっかく用意しておいた携行缶で給油してみる
ここ最近、法的に厳しくなっているようで白ガス用の携行缶ではスタンドで入れてもらえない事もあるらしく、ちゃんとした物を買っておいた
注ぎ口も別にあるためなかなか使いやすい
近場のホクレンで再度、給油しておく
この辺りからホクレンフラッグの収集を開始した記憶がある
最初はてっきり給紙したらタダでもらえる物だと思っていたが1回につき2本まで購入できる仕組みらしい
稚内市街へ向かって走る
おっさん世代だとご理解いただけるであろうが、日本地図の都市名を覚えるきっかけになったのは桃太郎電鉄である
つまり北海道の最北端に稚内市街地があって、その突端に宗谷岬があるイメージだったわけですが、稚内市街はノシャップ岬の付け根であり、さらに稚内市街から宗谷岬までは30kmも離れている
分かりやすい30kmの表現として正しいかどうかは別として高知で30kmとなると高知市街から阪神タイガースのキャンプ地である安芸市までの距離
12:50 北防波堤ドーム
お隣は首都圏ナンバーの綺麗に仕上がった KAWASAKI Z1R
ホムセンのタイダウンベルトってどうして派手な色しかないのかしら…
国道238号を沿岸に沿って北上
風車が見えてくる
一応、最北端なので宗谷岬には行くつもりはしている
ただ宗谷岬より宗谷丘陵にある白い貝殻の道と風車群が私にとっては主目的だった
事前に調べた情報だと郵便局のそばの道から入っていくとの事
238沿いでなく1本、小道に入ったところにある郵便局
238号からは宗谷公園の看板があったので、それを目印にすれば大丈夫
ちょうどオフ車が1台曲がっていったので着いて行ってみる
13:44 宗谷公園 入り口
宗谷丘陵フットパスコースとなっており、わかりやすく看板も出ている
緑の草原に白い道、黄色のWRに青い空、グルグルまわる風車
これが撮りたくて、晴れのタイミングの宗谷岬を目指した
今日も素晴らしい景色が見られるはず!
どよよぉ~ん
フットパスコースに入り、坂を登りきって右手に宗谷岬ウィンドファームの風車群が見えてきたかと思うと、一瞬にして周りが霧につつまれ何も見えなくなった…
霧が晴れる可能性を信じ、しばらく待ってみるも、どんどん霧がひどくなる一方で晴れそうな感じはない…
30分ほど待ってみたが一向に改善が見られないため、一旦宗谷岬に行ってしまう事に
来た道をもどり再びフットパスコースの入り口へ
再び沿岸を走り宗谷岬を目指す
ここからならそれほど時間がかからないはずだ
ちょっと走って…
「あ!?ヤバイ!」と思ってGoProの録画ボタンを押しているうちに宗谷岬に着いてしまう(笑)
15:15 宗谷岬 到着
思っていたとおり、そこまでの感動がなかった…
宗谷丘陵が霧であった事のショックが大きすぎてどうにもテンションが上がらない
サハリンでも見えればもっと違ったのだろうけども、海は霧につつまれ何も見えない
もっと早く来ておけば晴れていたのだろうか…
最北端のGSで給油してお守りと証明書をいただく
どうしたものかと迷いつつも今夜の宿を探すことに
宗谷岬近辺のキャンプ場となると大沼か兜沼か
しかし来た道を戻る事に抵抗があったためオホーツク海側へ抜ける事にした
オホーツク海沿岸を霧のなかひたすら南下する
東からの風に乗ってオホーツク海上の霧がずっと宗谷丘陵に流れ込んでいる
これは…ダメだ…
今日はネバっても無理と理解した
30kmほど南下すると 道の駅さるふつ公園 到着
歌登側のダートがきつかったのか、結構、体に来ていて早いとこキャンプ場でゆっくりしたかったが、さるふつ公園はお風呂もあり、コインランドリーもあり、芝生のキャンプ場で設備的には申し分なかった
ただ国道の真横に位置し何か落ち着かず、私のなかの北海道とは一致しなかったためここをスルーする事に
さらに南下する事、10kmほど
16:41 エサヌカ線
ここも天気が悪く、どうにも気持ちがいい写真が撮れない
エサヌカ線はほんとまっすぐで、これで晴れてりゃなぁ…と思いながら走りつづける
17:03 クッチャロ湖畔 到着
湖畔のキャンプ場
そうそう、これこれ
これが私の中の北海道
テント設営後、浜頓別の街中まで行って晩御飯の買い出し
荷物を下ろしてから乗るWRの軽いこと、軽いこと
カイリキーセロー親子もクッチャロ湖で一泊のようだ
洗い物をしている時に少し話せたが、息子さんよりお父さんの尻の方が限界が先にくるとの事だった
冷凍枝豆を保冷剤代わりにビールを冷やしておく
お風呂も併設されているため、かなりの快適さ
セイコマでふいに豚肉が食べたくなり、豚バラともやし、塩コショウを買って炒める
ビールが進むたまらない美味しさ!
豚肉をかき込んでいると隣のテントの方からお誘いが
山梨からきたMT09乗りの方
8月いっぱい北海道にいるとの事で何と羨ましい…
富良野だか美麗の方に居たが、雨から逃げるのにクッチャロ湖まで来たとの事
もともとはずっと漢カワサキ乗りでZRXに乗っていたが、最近のバイクに乗ってみたくなり、現在ヤマハに浮気中
「ヤマハはシュッっとしてますよね(笑)」談
確かに川崎の旧車系からの系譜と比べるとシュッっとしてる(笑)
なかなかの旅人で四国にも来たこともあり、さらに四国88ヶ所霊場巡りも2周して、さらに歩き遍路もした強者…
山梨出身のため海への憧れが強く「オロロンラインが最高に気持ちよかった」と言っていた
「確かにオロロンラインは気持ちがいい道ですけど、海沿いは飽きるんだよねぇ…」
「だって高知なんか街中からちょっと走れば延々海岸線だもの…山のクネクネがやっぱり楽しいよ」的な事を言うと
「山梨なんか何処走っても山ばっかで山はもういいよ、海!海!」ってな事だったので
結局、ないものねだり なんだな…
4日目
走行距離:338km
クッチャロ湖畔キャンプ場
大人 200円
ゴミ捨て 可能
お風呂:550円
コインランドリーあり
その9へ続く
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