2010年頃のレイアウト
チャームで買った何か変な名前の石(鯨って字が入ってたような気がする)
木の根っこ部分から取れた石で根っこ状の穴が開いている
導入当初は真っ白で人骨か!?と思わせるような石だったが藻が付いて来るとそれなりに雰囲気が出ていい感じで仕上がった記憶がある
注目していただきたいのは水槽上部
オープンアクアの醍醐味は開放的である事!
そのため水槽には満水近く水を張り、見た目をよくするのだが飼育する魚種によっては当然、飛び出しのリスクが増すことになる
中層、低層を泳ぐ魚ならまだしも、ハチェットや卵生メダカだと、ほぼ毎晩、飛び出してしまうだろう…
水草水槽は基本的にタイマー管理されているので毎日、決まった時間にライトの点灯、消灯がなされます
点灯は昼間のため問題ありませんが、消灯は煌々と照り続けていたライトがいきなり消えるわけですので魚たちはパニックになります
魚種にもよりますが、慣れてくる魚もいれば、何年飼い込んでもパニックになる魚もいます
消灯の際に何が起こるかというと、ライトが突然消えてパニックに陥った魚たちは水面向かって縦横無尽に飛び跳ねます
コンコンコン…とガラス面に魚がぶつかる音が聞こえるほどです
ガラス面と水平に飛び跳ねた魚は水面へ落ちますが、水槽の角付近で飛んだ魚は水槽の外へダイブする事になります…
昔からの方法として水槽の角に三角定規をおいて飛び出しを防止する策があるほどですが、どうにも見た目が悪い…
水槽の内側に50mmほどの返しを付けたフランジを作れば解決するが、これがなかなか難しい
給排水のパイプなどが邪魔になり、簡単には作れない
それ専門のフランジ作成の注文を請け負ってるアクリル作成業者もいらっしゃいますが、5万円ほど予算がかかるため、流石に注文できない
内側に50mmと考えると難易度が一気にあがるため、フランジ案を諦め発想を転換して「水槽の高さを上げる事で飛び跳ねても壁を飛び越えれないのでダイブしない」という考えに至りました
とりあえず適当に図面にしてみる
水槽のガラス厚が10mmなので同じく暑さ10mmのアクリル板で計算していく
4スミに20mmの角材を入れて水槽の角にあわせて設置する
組み上げて水槽の上に設置すればキャノピーが完成!
ひとまずアクリルの切り出しと小売をしてくれる業者を探してアクリ屋ドットコムにたどり着く
サンプルを取り寄せ試算してみるも、材料費だけでもそこそこな値段になる事が判明…
キャノピーの高さを下げてみたり、アクリル厚を10mmから8mmにしてみるも、イマイチ踏み切れない…
8mm厚のアクリルを900mm×100mmで切り出したとしてもある程度の反りが発生するように思える
10mmだとしても全く反らないとは思えない
ライトの熱もあるのでさらに条件は悪くなる…
フランジほどの値段にはならないが、半額以下に収まるわけでもない…
組み立ては自分なので失敗のリスクを伴う
というわけで…
素人が一番加工しやすい材質で作ってみる事にした
ホームセンターで合板とアルミのL字アングルを購入
板厚は10mm程度なので高さ200mmで4辺を切り出す
L字アングルは250mmで切り出し、ガラスを傷つけないように角を丸めておく
角の合わせ面をカンナで削って、ヤスリで調整する
パッと見は綺麗に仕上がった
仮止めして板の上下を決める
合わせ面はそう簡単には合わない…
理屈的には両方の板を45度で削ればピッタリ一致するはず
ヤスリで何度も合わせてみるが、うまくいかないため本日は一旦中止して他に案はないか考えてみる…
後日、現物を持って実家に行き父親に相談してみた
図面と物を見ての第一声
「随分りぐった(丁寧な、手が込んだ)物を作りゆうにゃぁ~」
ということで、理屈的には45度で仕上げて合わせるのは間違ってないが、カンナやヤスリで素人が出せるわけはない
丸鋸で45度でカットするのが一番現実的であるとの事
実際には45度で合わせると内側が窮屈になるため、45度より多少鋭角に仕上げて、外側の合わせ面の直線だけを綺麗にだして外面だけを綺麗に仕上げるそうな
今から丸鋸で切り出すと長さが足りなくなるので、このままで仕上げてみる事にした
(アクリルに比べて合板は糞安いので、最悪、作り直せばいい)
L字アングルをセットしてみる
アングルが長すぎるため250mmから220mmへ変更
L字アングルを固定していく
センタポンチ:安いけどいい仕事をする代表格(笑)
若干調整できるようにリーマーで穴を広げておく
水場のため、ボルト・ナットはステンレスを使用
ひとまず水槽にセットしてみる
バランス的には問題なさそう
組んだ物をバラし、給排水部の穴を作る
表面もサンドペーパーで均しておく
塗料は屋外用の耐候性のあるペンキ
内側になる裏面は塗らず、外側の表面を重ね塗りしていく
1週間ほど乾燥させる
続いて内側
よくあるエマージェンシーシート(アルミ蒸着シート)
これを貼り付けようと水で溶いた木工用ボンドで貼り付けてみたが、周りにもベタベタ着きだして汚れてきたので別案で貼り付ける事に
手っ取り早く両面テープで貼り付ける
意外に綺麗に仕上がった
再度、組み上げて完成!
穴あきステーを角に固定して水温計を取り付けられるようにした
ライトを面一でセットできるように加工
キャノピー内にコードは通さず、ライトを移動させれば、そのままキャノピーを取り外せる
テクニカ900はキャノピー上にセット
アクロ900グロウはキャノピー内に吊りでセット
十分な光量を確保しつつ、リビングで座ってもライトが眩しく見えないようにできた
フランジと比較すれば10分の1くらいの予算で作り上げる事ができた
木工も奥深いもんだなぁ…
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